貧困家庭への支援

貧困で制服や通学用品が買えず学校を辞めさせてしまう家庭、 学校よりも農作業の手伝いを優先させざるを得ない家庭。 「お金があれば我が子に教育を受けさせたい」と願う貧困家庭への経済支援に取り組んでいます。

自分たちが受けられなかった教育を子どもに

私達が設立した高校に入学した約30人の生徒たちに聞きました。 「両親が学校で教育を受けたことがある人は?」 高校生のお子さんがいる親世代ですから40~50歳くらいでしょうか。 手を上げたのは一人だけ。お母さんが小学校を卒業したという回答でした。

公立校の授業料は無料とはいえ、制服や文具が買えないといった"家庭の貧困"が理由で中退していく子どもは少なくありません。 自分も学校に通うことが出来きず生活に苦労しているからこそ、我が子に教育を受けさせたいと願う貧困家庭の親が大勢います。

私たちの取り組み

「小学校だけでも卒業させてほしい」そう願い、様々な継続した支援に取り組んでいます。

学校運営支援の画像

Mother to Mother

「我が子を学校に通わせる収入がほしい」というカンボジアのお母さん。 「幼稚園や小学校で使う布小物の準備が大変」という日本のお母さん。
両国のお母さんが「布小物縫製」を通して助け合う取り組みです。

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Mother to Mother

「我が子を学校に通わせる収入がほしい」というカンボジアのお母さん。 「幼稚園や小学校で使う布小物の準備が大変」という日本のお母さん。 両国のお母さんが「布小物縫製」を通して助け合う取り組みです。

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制服の寄贈

貧困家庭の子どもたちの洋服は穴が開きボロボロです。 親も子どもも安心して通学できるように制服を支給しています。

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通学リュックの寄贈

「ビニール袋が通学カバン」の貧困家庭の子ども達。 Mother to MotherのリュックをASAPが買い取り支給しています。

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卒業アルバム制作

卒業式さえなかった小学校。卒業まで頑張ってほしいと、中退者を減らす為に先生達が現地で制作しています。

活動の成果

未就学率、就学率の改善

支援開始当時50%以上だった支援地区の未就学児童は現在ゼロになりました。 現在 カンボジア全土の小学校卒業生の中学進学率は50%ですが (参考:ユニセフ世界子供白書2017)私達が10年以上にわたって支援を続けてきた タットム小学校・トロク小学校では卒業生全員が中学校へ進学しています。

卒業生が先生になって学校に戻ってきた!!

いつか卒業生が先生になったら…夢の様に語っていた事がとうとう現実に起きてきました。

現地からのメッセージ

現地通訳サポーター

Thlaythla Kan(タライ タラ) 

私は2002年にASAPの皆様の観光ガイドをさせていただいたのがきっかけで 当時理事長だった長谷川先生をはじめASAPの皆様とお付き合いが始まりました。 とても素晴らしい縁です。それからずっとASAPの活動を見て参りました。 ASAPのおかげでボロボロでいつでも倒れる校舎だったり、 民家の床下などで勉強していた子どもたちがちゃんとした教室で勉強でき、 学校が遠くて通えなかった子どもたちも近くに学校ができて行けるようになりました。 先生の給料があまりにも安くて、教えることだけをするどころではなかった時から先生に支援金をして下さいました。 それだけではなく生活に困っていて子どもに文房具、洋服を買うお金さえない家族のためMother to Mother活動。 そういうかかわることまで! ASAPの活動のおかげで沢山のカンボジアの子どもたちが助かりました。 語ると涙がこぼれるほどの観音様の慈悲みたいなASAPに、言葉で絶対に言えるほどではないですけど 私はカンボジア人、カンボジアの子どもたちを代表して心から感謝を申し上げます。 ASAPの皆様のご健康とご活躍をお祈りしております。